あれは1997年3月26日ちょうど13年前、今はなき隣町・川内のジャズ喫茶「ハイカラ」での伊藤君子ライブのため4時頃からリハーサルを行っていた。 メンバーは伊藤君子(vo)、野力奏一(Pf)、鈴木良雄(Bs)、本田珠也(Ds)で、いつもPA(音響)は私が担当していた。 リハも中盤、ピアノの音のレベル合わせに野力奏一が私のいるミキサーの所へきた時、部屋全体が揺れ初め、ステージ後ろのJBLの大型スピーカが前に倒れ、ピアノの蓋が飛び、鈴木良雄チンさんは前に倒れ、持っていたウッドベースが床にころんだ、次の瞬間カウンタの後ろにあった一面のコード棚が大きな音を立てカウンターの上に倒れレコードが散乱した。 しばらくして揺れも収まったが、突然の地震、その大きさと、部屋の散乱に全員放心状態! PAの場所から全体を見ていた私も生まれて初めて命の恐怖を覚えた地震であった。 (1997.3.26 5:31pm M6.2 鹿児島県北西部地震) その放心状態が何分続いたのであろう?、10分?20分? 最初に動き始めたのが本田珠也! 床に散乱するレコードを一枚一枚拾い集め始めたのである。 いつもぶっきらぼうな対応の本田珠也の誰よりも音楽を愛し、レコード愛する心根を感じてしまった。
by paragon-cafek
| 2010-03-26 06:38
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