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チンさんと6人のピアニスト / 20101.28

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朝ケーキを仕込みながらこのCDをかけていると「ジャズを聴ける悦び」の感覚が躰の深いところからじわ〜っと湧き上がってくる。
これは Bass のチンさんこと鈴木良雄が音楽活動40周年を記念し、小曽根真、野力奏一、山本剛、秋吉敏子、ケイ赤城、アサオササキというトップ・ピアニストを迎えた最新作です。
鈴木良雄は1946年長野に生まれ、父はバイオリン奏者、母はピアノ教師という音楽一家に育ち、幼少の頃からピアノ、バイオリン、ギターを学ぶ。早稲田大学で「モダン・ジャズ研究会」ではピアノを担当、卒業後ピアニストとしてプロ・デビューを果たすが、渡辺貞夫(As)のアドバイスでベースに転向、以降渡辺貞夫のグループ、菊池雅章グループのベーシストとして活動。1973年渡米しニューヨークで活動開始、アート・ブレーキ—&ザ・ジャズ・メッセンジャーのレギュラー・ベーシストとしての活躍やソニー・ロリンズ、リー・コニッツ、チェット・ベーカーなどのジャズ・ジャイアンツとの数多く共演で世界的なベーシストとして名を上げ1985年帰国、日本のトップ・ベーシストとして活躍して来た。
チンさんのベースはチャーリー・ミンガスやジャコ・パストリアスのように自己主張のベースでなく、安定したビートを大切にし共演者を鼓舞し音楽をつくりあげるベーシストでアコースティックな音の質と響きを大切にしている。
6人の異なるピアニストを相手に実に見事で自在のベースワークで、派手ではないが豊で美しい音楽(ジャズ)を紡いでいる。
もう何回聴いた事だろう! 私の2009年のベストワンアルバムに挙げたい。
by paragon-cafek | 2010-01-28 06:07


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